
「加賀はお茶どころ」といわれていますが、この店の初代長谷部理右
衛門(りえもん)こそ、加賀藩内で初めてお茶の生産に成功した人な
のです。時は江戸時代の初め。茶問屋を営んでいた理右衛門は、藩内
で消費する茶がすべて他藩からの移入であることを嘆いていました。ちょうどその頃、加賀3代藩主の前田利常が小松城に隠居し、小松の町に様々な産業を興そうとしていました。利常は、理右衛門の製茶にかける志を大いに喜び積極的に支援したといいます。理右衛門は山城(京都府)や近江(滋賀県)から買い入れた茶種を小松近郊の金平と瀬領の地に植え、数年苦心の末、北陸で初めて茶の生産に成功しました。これが「加賀茶」の始まりです。
加賀のお茶文化を語る上で
欠かせない存在が長保屋。
「加賀はお茶どころ」といわれていますが、この店の初代・長谷部理右衛門(りえもん)こそ、加賀藩内で初めてお茶の生産に成功した人なのです。
石川県加賀地方、
独自の加賀棒茶
お茶の葉だけでなく茎の部分だけを均一に浅く炒り上げ、独自の香ばしいかおりとまろやかな味わいが特徴であります。